季刊まちりょくvol.41
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42 「せんくら」の愛称で親しまれ、毎年秋の風物詩ともなっている「仙台クラシックフェスティバル」。2020年は記念すべき第15回を迎える予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、残念ながら開催を見送ることになりました。 コロナ禍であっても、「楽都仙台」の音楽文化の灯を絶やさないよう、今できるかたちでクラシック音楽をお聴きいただける機会として企画されたイベントが「クラシックエール仙台~音楽はきっと、チカラをくれる。~」です。クラシック音楽を通じて、多くのみなさんにエールの気持ちを送るイベントになることを願い、このタイトルが付けられました。 開催にあたっては、可能な限りの感染症対策を実行しました。検温、手指消毒、マスク着用など一般的なものに加え、例えばピアノを演奏する場合には、出演者が入れ替わる度に鍵盤の消毒、椅子の交換を行い、出演者が使用する舞台備品は共用しないなど、劇場ならではの対策も工夫しながら行いました。これらの対策は、全国公立文化施設協会などの各種ガイドラインを基としながら、仙台フィルハーモニー管弦楽団、HAL PLANNING、宮城舞台技術者協会(MSEA)をはじめとした、コロナ時代における劇場利用、イベント運営の方法を率先して模索してきた方々の知恵を借りながら、考案されたものです。 おかげさまで、10月30日現在、幸いにも本イベントにおける新型コロナウイルス感染症の感染者は確認されておりません。ご協力いただいたみなさまには、この場を借りて御礼申し上げます。 また、クラシックエール仙台では、せんくらとは一味違ったプログラム構成にも挑戦しました。一つ目には、生誕250周年を迎えるベートーヴェンに焦点を当て、全てのプログラムに必ず一曲はベートーヴェン作品を盛り込みました。作曲時期により楽曲の雰囲気が異なったり、同じ曲でも弾き手によって印象が変わったり、様々なベートーヴェンの面影に触れることができたのでは会場入口で手指消毒とサーマルカメラによる検温を実施座席は前後左右を空けて販売入場時、チケットの半券はお客様ご自身で切り離していただく会期:10月3日(土)、4日(日) 会場:日立システムズホール仙台クラシックエール仙台〜音楽はきっと、チカラをくれる。〜事業レポート

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