季刊まちりょくvol.41
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16 昨年度から3か年の計画で継続中の「仙台舞台芸術フォーラム」。 今年度は9月に実施した屋根裏ハイツによる公演&トークに続き、3つの作品を上演します。 2011年震災直後の福島で創作され、新聞の引用や断片的なセリフから、当時の人々の混乱・不安といった想いが浮かび上がる、シア・トリエ『キル兄にゃとU子さん』。津波によって被害を受けた人々の営みが描かれる、うたたね.〈ドット〉『咆哮〈私たちはもう泣かない〉』は、震災から8年が経過した石巻で「ようやく震災を題材とした演劇を発表することができた」という作品です。そして、2012年に発表された故・石川裕人の遺作『方丈の海』は、震災から10年後の世界が描かれた作品です。作品の舞台となった2021年に再演出される今回の上演では、震災当時の時間と現在の時間が交差することでしょう。 また、仙台ゆかりの劇作家・演出家の柴幸男が、トークイベントで現在創作中の新作について語ります。2021年12月に行われる予定のこの新作公演では、2011年からの時間、そして現在から未来に向かう時間が描かれる予定です。●「仙台舞台芸術フォーラム」これまでの上演作品・三角フラスコ『はなして』(作・演出:生田恵/2020年2月) ・劇団三ヵ年計画&演劇ユニット石川組『徒然だ』(作・演出:なかじょうのぶ/2020年2月)・弘前劇場『壊れる水』(演劇『祝/言』より)(作・演出:長谷川孝治/2020年2月)・屋根裏ハイツ『とおくはちかい (reprise)』『ここは出口ではない』(作・演出:中村大地/2020年9月)会場/せんだい演劇工房10-BOX box-1出演/佐藤隆太 鳥居裕美(捨組) 浅野希梨劇団うたたね.〈ドット〉  『咆哮 〈私たちはもう泣かない〉』(作:文三/演出:三國裕子) ただ夢であって欲しかった、あの日から三人の心に染み付いた深い悲しみと言い様のない怒り それでも明日は来る 今解き放つ 漂流する怒り この咆哮と共に自らの道を行く 私たちはもう泣かない 再び共に生きよう、このシア・トリエ『キル兄にゃとU子さん』(作・演出:大信ペリカン) 「U子さんの町にはキル兄にゃが住んでいる。」2011年6月初演。東日本大震災と原発事故に対する戸惑いをビビットに表現し、青森、東京、横須賀、北九州、ミュンヘンなど各地で上演された話題作。震災10年にあたりおそらく最後の再演。日時/1月30日(土)18:00開演    31日(日)14:00開演☆ ☆終演後トークイベント開催予定『キル兄にゃとU子さん』(2011年初演/撮影:Yasuhiro Akai)『咆哮 〈私たちはもう泣かない〉』(2019年初演/撮影:Mayumi Yamada)

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