季刊まちりょくvol.40
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15いと読みたくなくなっちゃうなと思って。それで、イラストレーターの友達にお願いして絵を描いてもらったり、知り合いの写真家と一緒にあちこち回って人や風景などを撮ってもらったりしました。――実際に作ってみてどうでしたか?字起しが想像以上に大変でした。インタビューをしていると、人ってどうしても内容があちこちに飛んでしまうんですよね。話すスタイルもそれぞれ違うし。フリースタイルで会話をしていく中でインタビューを行ったので、情報を抜き出す作業はとても労力が要りました。楽しかったところは、もともと知っている方にインタビューしたときに、この人にはこんな過去があったんだ、という発見があったところ。インタビューしないと言わないことというか、別に言えないことではないんだろうけど。普段、俺こういうことしてたんだよね、とか、こういう仕事してたんだよね、とかってわざわざ言う機会もないじゃないですか。なので、敢えてそういうことを聞くことで、この人はこういう経験をしているから今こういうことをしているんだなと繋がったというか、分かったのが得られた点というか、楽しかったですかね。やってみたい、と思ったことはやってみないと、勿体ないと思うんです。予算とか時間とか体力とか、いろいろと考えてしまうところはありますが、そういうことを言いはじめたらきっと何もできなくなってしまうなって。そういう気持ちがあったので、今回ZINEを作ったのは貴重な体験になりました。文BEAGLE USED & VINTAGE〒980-0822宮城県仙台市青葉区立町21-1定禅寺通りすぐ側、立町のメンズ&レディースヴィンテージショップです。商品はオーナー自らアメリカで一つ一つ丁寧にピックしております。是非お立ち寄りくださいませ。 ZINEの特徴の一つに、制作から配布・販売までをすべて同じ人(もしくはグループ)が担うというところがあります。流通している書籍に例えると、著作者と書店が同じ人という状態。ZINEが欲しいと思ったら、基本的にはZINEを作っている人にコンタクトを取る必要があります。 でも、全く心当たりが無くても大丈夫。一部のZINEは知り合いの書店やZINEの専門店にも持ち込まれているほか(オンライン上で入手できるようにされているものもあります)、誰でも気軽に参加できるZINEのイベントも開催されています。 次ページでは、仙台と盛岡でそうしたイベントを開催している団体・ギャラリーにお話を伺いました。ZINEとはどういうものなのか、ZINEを作るのはどういう感じなのか、きっと少し分かってきたのではないでしょうか。しかし百聞は一見に如かず。実際に手に取ってみたい!とも思ったのでは?

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