季刊まちりょくvol.40
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11あり、一ヶ月程度の限られた時間の中で突貫工事のように作りました。丁度昨年の9月に「曲線」という本屋さんがオープンしたばかりだったので、そちらへの取材をメインに仙台の本屋を紹介しよう、と内容はすぐに決まった様に思います。「曲線」さんは顔見知りでもあった甘えもありアポなしの電撃取材でした…優しく対応していただきありがたかったです。そしてこういう機会でしかお願いできないと思い、お二人の方にブックレビューを依頼し特集コーナーを組みました。配布は神戸でのイベントと、その後は仙台のお店さんに扱っていただいています。印刷はコンビニコピーで、自分でホチキスで中綴じしています。――作ってみて、大変だったところは?の深夜にコンビニを往復するのは身体に堪えました…。ただ、漫画を描くのも、どんなレビューが届くか待つのも、表紙の紙を選ぶのも楽しかったです。コンビニによってコピーの仕上がりが違うということは発見でした。――実際にこうした形にすることで、想定外だったことや得られたものなどはありましたか?々神戸の方に紹介できるだけで満足だったので仙台で配布をする予定はなかったのですが、火星の庭の前野久美子さんに見ていただいたら「販売しましょう!」と力強く言っていただき再生産に至りました。ありがたかったです。イベント出店された高松の「なタ書」さんは店内にこのzineを飾ってくれているという嬉しい情報を頂きました。ブックレビューで取り上げられた本の関係者の方からもご連絡を頂いて。イベントにふらりと参加するだけでなく、能動的に行動してみると、製作物を媒介に人との関わりが広がったり深まったりしていくことが面白かったです。次は今までの連載分と描き下ろし等も入れた「仙臺村通信」の総集編も発行したいです。冬元門眞妙仙台出身、在住。美術大学を卒業後、絵画作品の制作、発表を続けています。お気に入りの場所は広瀬川とロイホ。https://taemonma.tumblr.com/ 

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