季刊まちりょくvol.39
5/48

旧暦7月7日は1910年では新暦の8月11日、2020年では新暦の8月25日です。3昭和後期 第二次世界大戦末期、仙台は空襲により大きな被害を受けましたが、終戦翌年の1946年より七夕飾りが一部で復活します。さらに翌年には本格復活を遂げ、現在に至ります。昭和初期 商店街で夏のお中元の連合大売り出しの呼び物のひとつとして、豪勢な七夕飾りが作られはじめます。1928年には飾り付けの審査・表彰も行われるようになり、年々規模も飾りも大きくなっていきましたが、戦争のあおりを受け1939年より一時中断を余儀なくされました。がら、仙台では依然、旧暦の日付にあわせて家ごとに守られたほか、学校・裁縫学校などでも連綿と文化が受け継がれていきました。 また、商店が多くあった大町や国分町、明治時代以降に商店街となった東一番丁や遊郭が作られた常盤町(現在の市民会館付近)などでは、客寄せのために大型の七夕飾りも作るようになります。その中では工夫の凝らされた新しい飾り付けも数多く登場しました。 年中行事は旧暦のまま行ったり新暦に合わせて行うなどまちまちでしたが、仙台の七夕は1910年から月遅れの8月6日から7日にかけて行うようになります。全国ニ有名ナ仙台七夕祭例年八月六、七日(仙台市歴史民俗資料館蔵)大正12年(1923)8月6日「仙台虎屋横丁の七夕飾り」(『河北画報』第5巻第8号仙台市歴史民俗資料館所蔵)昭和29年(1954)8月 仙台七夕祭(ウォルター・ポンザール撮影スライドより仙台市歴史民俗資料館蔵)

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る