季刊まちりょくvol.37
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17 東日本大震災を体験した2011年、「アール・ブリュット ジャポネ展」の報道に触れ、「アートの力=生きる力」を伝えたいと、障害のある子どもの母親やその支援に携わってきた仲間で「ぼーだれすあーとくらぶBACせんだい」を発足。以来、ワークショップや展覧会、アートカレンダーの制作などの活動を続け、2019年1月に念願のアートスペースをオープンしました。ここでは、身の回りにあるものや自然素材を使ったワークショップ、ボーダレスアートの作品展示などを行っていて、子どもから大人まで、実にさまざまな人が集っています。 「“社会性”や“効率”が優先される社会のなかで、自分のペースで自由に表現できるアートの場がますます必要になっていると感じる」と菅原さん。ゆったり素材と触れ合いながら、表現することの楽しさに向き合える場所です。 年齢や障害の有無を問わず、多様な人が芸術に触れ、交流することを目的に2008年創設(2014年NPO法人化)、「安心して体と感覚を遊ばせることのできる場」をさまざまな人に届けてきました。オドリノタネ 1月11日(土)、2月1日(土)、3月7日(土)10:30~12:00 要事前申込会場:せんだい演劇工房10-BOXパフォーマンスクラス随時募集中。今年度の情報は 25 をご覧ください。このほか、リクエストに応じて出張ワークショップなども行っています。TEL 070-5017-5904(及川)/Email info@sun-pucho.comhttp://www.sun-pucho.com/〒981-0908 仙台市青葉区東照宮1丁目13-37(JR仙山線「東照宮」駅より徒歩7分)11:00~17:00(木~日曜日・不定休のため要問合せ)TEL 070-5059-9013(菅原)最新情報はfacebook“アートスペースばく”をご覧ください。アートスペースばくぼーだれすあーとくらぶBACせんだいオドリノタネ/パフォーマンスクラスNPO法人アートワークショップすんぷちょ見せたい、伝えたい、一緒に楽しみたい!笑顔いっぱいで活動する子どもたちの写真が壁一面に飾られています。ストーンアートのワークショップで生まれた作品たち菅原道子さん代表 及川多香子さん「オドリノタネ」赤ちゃんも参加!「パフォーマンスクラス」公演の様子アートは難しい、特別なものだと思っている人にこそ届けたい すんぷちょが年間を通じて実施しているダンスワークショップ「オドリノタネ」、作品の創作・発表を目指す「パフォーマンスクラス」は、ダンスに興味のある人ならどならでもOK!及川さんによると、「子どもから高齢者まで、障害の種類を問わず幅広い参加者を募集中です」とのこと。多様な立場の人が参加すると、その分だけ視点やアプローチが増えて面白くなるのだそうです。「人と交流する、互いを尊重する、といったことはアートだと柔らかく実践できる」と及川さん。のびのびと体を動かし、普段使わない感覚を使うことで、自分や他者の新たな一面を発見する、そんな体験ができるワークショップです。写真提供:アートワークショップすんぷちょ

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