季刊まちりょくvol.37
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1 障害の有無や年齢、国籍などを超えてノーマライゼーションの実現をはかることを目的に実施。宮城県では大阪、神戸市などに次いで全国で4番目に開催された(1995〜2000年)。2 元・宮城県美術館教育普及部長。「創作室」の立ち上げにも深く関わった。3 ハート&アート空間 ビーアイ代表。仙台市立町で、子どもから大人までを対象にした、アートの手法や五感を使ったワークショップを30年以上にわたり行っている。10誰にでも   を。そして、暮らしや街をもっと豊かに⇒P.8から続く仙台は進んでいた?!1980~90年代の動き松﨑:今日みなさんにお越しいただいているこの創作室は、1981年の宮城県美術館開館以来、「開館中はいつでも、誰でも使える」をコンセプトに運営しているアトリエです。特別なプログラムを用意しているわけではありませんが、特別支援学校や、障害のある方個人での利用もけっこうあるんですよ。柴崎:障害のある人も含めて「あらゆる人に開かれたアトリエ」というのは、当時の美術館のなかでも先がけでしたね。今でも連綿とその志が受け継がれて、これだけの人たちが来ているというのはすごいことだと思います。 そういえば、1990年代半ばに「とっておきの芸術祭inみやぎ1」という障害のある人の芸術を紹介する国際的なイベントが宮城県主催で開催されていて、強いインパクトを受けました。この芸術祭には、宮城県美術館の齋正弘さん2、ビーアイの関口玲子さん3、といった方たちがボランティアで関わっていたのですが、「インクルーシブ」といった言葉や、それを支える組織や体制もまだ何もない時代に「障害10月初旬、仙台を拠点に障害のある人にアートを届ける現場で活動するお三方にお集まりいただき、それぞれの活動のなかで考えていること、また仙台の状況についてお話を聞かせていただきました。(於:宮城県美術館創作室)アート

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