季刊まちりょくvol.36
9/108

7ポイント2ポイント3 せんだいメディアテークの「アートノード*」の一つとして始動した川俣正さんによる「仙台インプログレス」。「イン プログレス(in progress)」は「進行中」の意。このプロジェクトの第一弾「みんなの橋プロジェクト」も、「動きながら考え、考えながら動く」を繰り返してきました。シナリオを予め準備するのではなく、人々がさまざまなアイデアを寄せ合い、時には制作にも参加しながらひとつの活動に集約していく、そのプロセスを重視する姿勢がこのプロジェクトの軸にあるのです。*「せんだい・アート・ノード・プロジェクト」の略称。せんだいメディアテークが2016年から始めた「アーティストのユニークな視点と仕事」と、「地域の人材、資源、課題」をつなぐ取り組み。(https://artnode.smt.jp/) 阿武隈川から旧北上川まで総延長約49kmにわたる、日本一の運河群のなかのひとつ、貞山運河。江戸時代から開削が始まり、長い年月を経て独自の景観や文化が育まれてきました。 東日本大震災では、堤防や護岸が著しく破損するとともに、隣接する集落の一部では移転を余儀なくされるなど、甚大な被害を受けました。それでも、この大切な歴史遺産を守り、かつての豊かな自然環境と美しい景観、そして人々の賑わいを取り戻そうと、地域住民と、この地域に関心を寄せる人とが連携しながら、さまざまな活動を展開しています。7~8月「みんなの船」滞在制作8月 「みんなの船」進水式貞山運河と東日本大震災常に「進行中」のアートプロジェクト2018年2019年2020年7月 「みんなの木道」公開7月 「みんなの木道」滞在制作写真:伊藤トオル(2017年)、嵯峨倫寛(2018年)、 渡邊博一(2019年)

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る