季刊まちりょくvol.35
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76ページの写真、右から3点めが安井曾太郎《立像》 7ページ上の写真、右端から2点が平山郁夫《流沙浄土変》。ぜひ間近で鑑賞したい。カフェ「アルニカ」。蔵王時代からの人気メニュー「クレープセット」(700円)も健在。クレープの中には、自家栽培・完全無農薬の栗しぼりが入っています。数に限りがあるのでお早めに。館長 太田勇さん「今後は、東北にゆかりのある画家を集めた展示も企画したいですね。当館は棟方志功の肉筆画の大作も収蔵しているんですよ」 安井曽太郎《立像》の前では「正面から見るのと横から見るのとでは、女性の表情や姿勢が違ってみえませんか?」、平山郁夫《流沙浄土変》の前では「雲間に三尊仏がうっすらと細い線で描かれているのが見えますか?」と、実物を間近で見るからこそわかる作品の鑑賞ポイントをわかりやすく教えてくださる太田館長。そんな解説が好評で、蔵王時代も小中学校・高等学校の授業や、グループ鑑賞の解説役を買って出ていたそうです。「こちらでも、事前にお知らせしてくださればできる限りお答えしますよ」とのこと。小中学生は300円という入館料も、校外学習や親子連れで気軽に訪れてほしいという気持ちが表れています。 来館者からは、「これまで良い絵画を観たいと思ったら東京まで観に行っていたけれど、これからはここに来ればよいですね」「絵の好きな友人が遠方から来たときに気軽に案内できる場所ができて嬉しい」という声が寄せられました。他都市と比較しても本格的な美術館が多くないと言われる仙台。「この美術館がみなさんに気軽に美術に親しんでいただく場となり、仙台の文化を支える一助となれば嬉しいです」と意気込みを語ってくださいました。島川美術館〒980-8407 仙台市青葉区本町2丁目14-24 TEL 022-214-708010:00~17:00(最終入館16:30)火曜日休館(祝日の場合は翌日)一般 1,200円(1,000円) 高校生 500円(300円) 小・中学生 300円(100円) *( )内は20名以上の団体割引仙台市地下鉄南北線「広瀬通駅」または「勾当台公園駅」から徒歩5分http://shimakawa-museum.jp/美術館移転開館記念特別展「写実絵画の巨匠 森本草介」開催中~9月23日(月・祝)*10月以降は年に1~2回のペースで展示替えを行う予定。これからの予定オリジナルグッズも販売。カフェ・ショップだけの利用も可能なので、お土産探しや休憩にも利用したい。

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