季刊まちりょくvol.35
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63 Ⅱ「震災と表現~」は、文学だけではなく、美術家、写真家、漫画家の作品も紹介し、様々な角度から、「震災」を巡る表現について感じていただくようなコーナーとしました。また、Ⅲ「青春と文学~」では、若き日に仙台とのゆかりを持つ向田邦子と北杜夫の2人の小説家を紹介しています。 近年、来館するお客様から、文学のみならず、美術・写真・音楽など他のジャンルの要素も視野に入れた展示を期待する声も多くいただいています。そこで、今回、仙台在住で『ぼのぼの』の作者、いがらしみきおのコーナーを新たに設けました。展示では『ぼのぼの』はもちろんのこと、そこにとどまらない実に幅広い、いがらしワールドをご覧いただくことができます。そして、写真撮影コーナーでは、いがらし先生のお部屋で先生と一緒に写真撮影ができますよ。 Ⅵ「みやぎの児童文学~」では、これまで通り「おてんとさん社」の活動をご紹介するほか、「ももんちゃん」シリーズで知られる仙台出身の絵本作家、とよたかずひこのコーナーを設けました。展示では、とよた先生みずからおいでになり、小学校時代の図画ノートなど展示作業をしてくださいました。みなさん、必見ですよ! そのほか、夏目漱石、芥川龍之介、斎藤茂吉をはじめとする「文豪」たちが訪れた宮城県内・仙台市内の場所を紹介する地図も展示しています。親しみやすいイラストによる地図は、「震災と表現」でご紹介している、佐藤ジュンコさんが書いてくださいました。 今回のリニューアルでは、文学としての「柱」は押さえつつ、より親しんでいただけるような内容を加えた常設展示となっています。ぜひご来館をお待ちしております。文・仙台文学館 赤間亜生「みやぎの児童文学―ことばの魔力。物語の魔法。」のコーナー文豪周遊地図「青春と文学―文学のゆりかご・仙台」のコーナー仕事場を再現した写真撮影コーナー

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