季刊まちりょくvol.35
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専用ブース。9:00~23:30と長時間使用できて、光熱費、Wi-Fi料金込みで月2万円の賃料は格安。写真(右)は吉田亜美さんのブース。毎日のように通って制作を続けている。10⇒P.8から続く 「遊休倉庫に最小限の施工を加えた」スタジオは、天井も高く開放感のある空間に仕上がっています。共有制作スペース、展示イベントスペース、会員向けの専用ブース、カフェ&ショップの4つの区分に分かれ、7つある専用ブースは現在満室、3月には仙台の人気劇団「短距離男道ミサイル」の演劇公演が開催されるなど、滑り出しも上々です。  シェアスタジオで一番大切にしているのが「交流」。制作途中の作品に意見をもらったりアイデアを交換するだけではなく、シェアスタジオが縁で一緒に作品をつくったり、仕事を紹介しあう、といった動きもすでに生まれているとのこと。また、市内中心部からのアクセスの良さを活かして、ゆくゆくは、作品をいつでも観られるようにして市外・県外から来た人に仙台のアートシーンを紹介するような役割も果たせるような場所に育てていきたいとも考えています。「家で制作していたらお客さんを招きづらいですが、シェアスタジオだったら気軽に人を招き入れることができますよね。挨拶するだけではなくて、作品も一緒に紹介できれば説得力が全く違ってきますし、次につながる可能性がぐんと高まります。出会いや交流の機会が内にも外にも開かれていることが、一番の魅力ではないでしょうか」と関本さん。 さらに、「共有スペース」があることもこのシェアスタジオの大きな魅力となっています。共有制作スペースや展示イベントスペースは、それぞれ3時間・1日単位から誰でも利用することができ、しかも、10時から19時半までは専門スタッフが常駐しているのが嬉しいポイント。機材の使い方はもちろ

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