季刊まちりょくvol.35
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8⇒P.10に続く 「イベント倉庫ハトの家」として使用されてきた遊休倉庫が、アーティストやクリエイター向けシェアスタジオ「スタジオ開墾」としてオープンしました。 「Gallery TURNAROUND」オーナーであり、「せんだい21アンデパンダン展」実行委員メンバーとして、また私塾「仙台藝術舎/creek」の代表として、仙台のアートシーンを支えてきた関本欣哉さん。制作環境も整えたいと場所を探していたところ、2017年末、とうほくあきんどでざいん塾*からハトの家をシェアスタジオにしたいという相談が寄せられました。関本さんは、立地も広さも抜群のこの場所が使えるのは願ってもない機会だと検討メンバーに参画。2018年4月から有志によるワークショップ形式でスタジオの機能の検討や設計を行い、8月には施工を開始、今年1月のオープンにこぎつけました。現在は、倉庫の所有者である協同組合仙台卸商センターが管理を行い、関本さんがスタジオ運営ディレクターとして施設全体のディレクションを行っています。 卸町とシェアスタジオ。地下鉄東西線開通でアクセスが良くなったこと、制作につきものの「音の問題」が比較的少ないといったメリットはもちろん、仙台卸商センターの存在も大きいと関本さんは言います。「ここには、さまざまな素材のプロフェッショナルがいます。制作に必要な材料が出てきたら、まず仙台卸商センターさんに相談してお店を紹介してもらっています。心強いですよ」。卸町に「つくる場所」が生まれたのはある意味必然だったのかもしれません。*仙台市経済局、協同組合仙台卸商センターによる協働事業(2019年4月で終了) 現在は「so-so-lab.」として新たな活動を展開している。2019年1月オープン改修中の一番の思い出は、毎日仲間とご飯をつくって食べたこと。ここで活動をともにしたメンバー同士で新しい企画を立ち上げたりと、今も活動が続いている。(撮影:関本欣哉)スタジオ運営ディレクター関本欣哉さん「僕自身も、ここでの経験や出会いからさまざまな活動のヒントやアイデアをもらっています」スタジオ開墾スタジオ開墾

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