季刊まちりょくvol.34
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63の、声の強弱を使い感情をぶつけていくような表現など、一口に朗読といってもさまざまなかたちがあります。また、団体で出場される方も増えています。日頃、朗読を学ばれているグループは、ひとつの作品をパートごとに分担し、時に声を重ねて群読するなどの工夫をしています。また、小学生のお子さんとお母さんの二人は、まっすぐでのびやかな朗読を聞かせ、来場者を魅了しました。 仙台文学館ゼミナールで開講している「朗読ワークショップ」や、過去に開催した「現代詩実作講座」などを受講された方の中には、毎年、朗読祭を目指して作品を選択・創作し、練習を積んで、発表の場としておられる方もいて、さまざまな広がりを見せています。 毎回、詩人の和合亮一さんと、フリーアナウンサーの渡辺祥子さんをゲストにお迎えして、お二人それぞれのプロの朗読をご披露いただき、味わっていただきます。ゲストのお二人も長年この朗読祭を見続けてくださっているため、毎回、出場者の朗読への印象や感想を熱く語ってくださいます。 日頃、目で読む言葉の世界を、声に出して音にし、身体を通して伝えることの、難しさ、楽しさ、喜びを、これからも多くの方に体感していただきたいと思っています。文:仙台文学館 伊藤美菜子毎年ご参加いただく常連さん。朗読祭に向けて練習を重ねてこられます。それぞれの声の個性を生かしてひとつの物語世界を表現。次回は、あなたもいかがですか!皆さん静かに聴き入っています。

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