季刊まちりょくvol.34
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41960年、仙台市生まれ。劇団 I.Q150 主宰。作家・演出家・女優。常盤木学園高校在学時、オリジナル脚本「三途の川を渡りそこねた少女の話」で県高校演劇コンクールの最優秀賞を受賞。1979年劇団I.Q150を旗揚げし、以来40年間地元仙台での公演のほか、東北各県や東京などで精力的に活動、作・演出・女優として劇団の全ての作品に携わる。1991年度宮城県芸術選奨新人賞、1998年度宮城県芸術選奨を受賞。TV・ラジオのパーソナリティーや構成作家、新聞・雑誌のコラム等の執筆、振付や舞台演出も手掛け、バンドのボーカルも務める。丹野 久美子 たんの くみこ「塩竈夢ミュージカル」の練習風景。「お母さんと子どもが一緒に過ごせる時間は長くないから一緒に出ちゃいなさい」と4歳の子を参加させたことがあったそう。その子も今では高校生に。みんな元気でかわいくて、成長する姿を見るのが嬉しいと言います。 丹野さんは2007年から塩竈市民センター(遊ホール)が実施している市民参加企画「塩竈夢ミュージカル」で、小学生からご年配の方まで幅広い層の指導にあたっています。当初は3年の約束で、こんなに続けるつもりはなかったそう。しかし公演後に「私たちはこの後どうしたらいいんですか」と続投を嘆願され、ついほだされ、かれこれ12年のお付き合いに。脚本制作や演出のみならず、衣裳を縫ったり、小道具を作ったり、握2019年2月に上演された塩竈市民ミュージカル「時の旅人」。出演者に合わせて丹野さんが「当て書き」で脚本を制作して演出を手がけました。2時間を越える作品を総勢100人が見事に演じ切りました。り飯を作ったり、「なんでも屋」なのと笑います。 他の人のために動いてしまう性分で、つい自分のことを後回しにしがち。ミュージカルにかかりっきりで、自身の劇団活動はここ7年ほど満足にできていないのが悩みの種とのこと。辞めずに待っている劇団メンバーがいて、今年は創設40周年の節目の年。そろそろ自身の劇団のことをしたいな…と気持ちを新たにされていました。

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