季刊まちりょくvol.34
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51随分と気合が入っているのが見て取れた。 第二部は、垣本拓海のソロから始まり、コルトレーンの「Moment’s Notice」を挟んで、ベースの宮地遼の新作「Way I Feel Like」が演奏された。異国で兄の結婚話を聞いた喜びを表現したとのこと。抑えた感情をせりあがるメロディーにのせた曲想に聞きほれた。 続くはNATSUMI作曲の「Indigo Blue」で、これが劇的な一曲だった。ピアノから入り、次第に盛り上がり、幻想的な雰囲気はまるでプログレッシブ・ロックのようだ。函館から来たのに仙台は寒いと言ったNATSUMIも、さぞや熱くなったことだろう。 そして、垣本拓海とのデュオ「Jazz Sonata1stMovement」をしみじみ聞いて、ラストはステーヴィー・ワンダーの「Another Star」。曲が始まったとたんに、ミラーボールが回転し会場が七色に変わった。拍手が沸きおこり声援も飛んだ。私の頭の中では、収録されている「キー・オブ・ライフ」のジャケットが浮かんではショートした。 約二時間の演奏中に、数回のメンバー紹介があり、また曲中にもピアノ、ベース、ドラムのソロが聞けるシーンが多くあり、とても仲よさそうな雰囲気が伝わってきた。次回は席数二倍の楽楽楽ホールでやるという。熊谷駿は、「ブルージャイアント」の宮本大と並ぶヒーローになる!〈公演情報〉日時/2019年1月5日(土)会場/シルバーセンター出演/熊谷駿(Saxophone Player)   垣本拓海(Pianist、Composer)   宮地遼(Bassist、Composer)   NATSUMI(Drummer)写真/©Mckkey

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