季刊まちりょくvol.33
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60 「SENDAI OROSHIMACHI Art Marche」(以下おろシェ)は、若林区卸町にある1テン0-BボックスOXの施設をメイン会場に、「卸町が持つ芸術の町としての側面を再発見し、アートの手法を用いた賑わいをこの卸町に創出できないだろうか」という実行委員会の思いから、昨年より始まったフェスティバルです。 県内外の劇団やダンサー、アーティストが集うこのおろシェには、初開催の昨年は5日間で700人を超える来場者がありましたが、今年は10月11日から14日の4日間で来場者は1,100人を超え、よりパワーアップした内容をお楽しみいただきました。 box-1では劇団 短距離男道ミサイルの新作『おまえとおれ生誕感謝祭』を上演。50人近い男(実は、ほんの少しだけ私も出演していました…)が時に歌い、時に舞う本作は、観客をも巻き込み、「まさに奇祭!!シリーズ」という名のとおり賑やかな演目となりました。 会期後半には同じ会場で、まつもと市民芸術館プロデュース『或いは、テネシーワルツ』を上演。こちらは、現代日本の演劇界を代表する演出家・串田和美さんによる一人芝居がベースの作品です。かつて日本でもヒットしたアメリカのカントリーソング「テネシーワルツ」の調べに乗せ、串田さんが繰り出す話は小気味よく、円熟味と郷愁ある世界観を存分に味わえる、一回限りのまさにスペシャルな公演となりました。SENDAI OROSHIMACHI Art Marche(せんだい卸町アートマルシェ)2018会期:10月11日(木)~14日(日)会場:せんだい演劇工房10-BOX・能-BOX*事業レポート

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