季刊まちりょくvol.33
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58 博物館や遺跡は誰のものなのだろう?全国には、たくさんの数えきれないほどの博物館や遺跡公園があります。仙台市縄文の森広場や地底の森ミュージアムのように、遺跡のある場所に立つ博物館を遺跡博物館(サイトミュージアム)と呼びますが、一昔前は考古学や遺跡などの歴史に興味のある人しか訪れないような印象がありました。 ここ数年は、地道な普及活動に加えて、「古墳ブーム」や「縄文ブーム」が手伝って、これまであまり見られなかった若い年齢層の方も多く訪れるようになってきました。遺跡をよりたくさんの人に知ってもらい、そこからたくさんのことを感じて、学んで欲しいというのが、私たちの願いです。 しかし、まだまだ知られていないというのも現実です。どうすれば興味のない人に興味を持ってもらえるのだろうかと、自問自答する日々ですが、一人ひとり異なる興味や経験値を持つ人に、1つの方法でアプローチしてもどうにもなりません。そこで、色々なジャンルの人たちと手を組むことで、新たな価値観を探し出していこうと考えました。縄文人と同じ時を刻む瞬間会場:仙台市縄文の森広場みんなが一つの「まつり」を共有する瞬間2016年 豪快に炎に包まれる草舟市民の方たちと一緒に作りあげた草舟「縄文人の記憶の宴」~新たな視点から生まれたまつり~ミュージアムレポート

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