季刊まちりょくvol.33
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41ったのは欲張りだろうか? 司会に爆笑コメディアンズ秀作氏を招き、幕間に奏者のコメントを挟みながらと、いわゆる難解とされている現代音楽を分かりやすく紹介しようという想いの溢れた公演であった。しかし、せっかく言葉で話す機会を多く設けているのだから、曲目についてパンフレットの解説以上の事を語って欲しかった。例えばシュニトケ作品に何故ショスタコービッチ(D-S-C-H)の刻印が押されているのかとか。 最後に、プログラムの挨拶文の中に「仙台では珍しい現代音楽」と言う表現があるが、「絶頂」が回を重ね、また他にも意欲的な演奏会が現れ、そしてレビューが書かれ、活発に議論される仙台を再び願うものである。〈公演情報〉日時/2018年9月22日(土)会場/エル・パーク仙台 ギャラリーホール出演/川又明日香(第1ヴァイオリン)、瀧村依里(第2ヴァイオリン)、飯野和英(ヴィオラ)、   吉岡知広(チェロ)、大久保雅基(音響)司会/爆笑コメディアンズ 秀作プログラム/アルフレート・シュニトケ:弦楽四重奏曲 第3番ジェルジュ・リゲティ:弦楽四重奏曲 第1番「夜の変容」大久保雅基:【衝撃】食物連鎖の生態系を作ってみたら…スティーブ・ライヒ:ディファレント・トレインズ

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