季刊まちりょくvol.33
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17 仙台市太白区の茂庭幼稚園は地域に根ざした園を目指し、1986年の開園当初から近隣の施設との交流に力を入れています。この日は年長クラスの子どもたち62名が、ご近所の「茂庭苑」に出かけて歌と踊りをプレゼントする「交流会」が開かれました。「故ふるさと郷」「夕ゆうやけこやけ焼小焼」といった定番の童謡から、幼稚園で人気の「きのこ」などの歌を披露。苑の方たちは子どもたちの歌に手拍子で応じ、懐かしい歌では一緒に大合唱となりました。「茂庭苑」の菅すがたかずみ田和美さんによるとこの「交流会」は、みなさんが楽しみにされている催しとのことでした。 茂庭幼稚園の阿あべ部倫みちこ子先生は、「ご年配の方と子どもたちが一緒に歌える〈童謡〉はとても大切です」と言います。幼稚園は園長先生の方針で、伝統行事や昔から歌い継がれている歌を大事にされていて、10月には「お月見会」を開催。「昔は明かりが少なくて、お月様の光がとてもありがたかったんだよ」といった話をしながら、お団子を食べる「お月見」を体験し、お月様の歌を歌いました。毎日の園生活でも、新しい歌だけではなく、春は「チューリップ」、夏は「海」、秋は「どんぐりころころ」「大きな栗の木の下で」など季節に合わせた歌を取り上げて楽しんでいます。「おちゃらかほい」といった手遊び歌も子どもたちには人気とのこと。 歌い継がれている童謡は、リズムやテンポが考えられていて歌いやすですねと阿部先生。 「〈夕焼小焼〉は100年前の童謡ですが、今でもみなさんの心に響いている。私がおばあちゃんになった時、子どもたちがおじいちゃん、おばあちゃんになった時に、どんな歌を懐かしく思うのか、とても興味がありますね」とお話くださいました。前日まで一生懸命に練習をした振付を見てもらいました。一人ひとり向かいあって一緒に「幸せなら手をたたこう」を楽しみました。茂庭幼稚園勤めてから出あった曲で、かわいい歌だなと思いました。子どもたちと歌をイメージしながら絵を描いたり、くまになりきって踊ったりと楽しみました。物語があってお話しが広がるのがとても素敵ですね。阿部倫子先生の「この一曲」「あめふりくまのこ」(鶴つるみまさお見正夫作詞・湯ゆやまあきら山昭作曲)歌い継がれる歌を大切にしています

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