季刊まちりょくvol.33
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12 今年結成33周年を迎える「仙台童謡愛好会」。1985年に仙台市野草園の園長だった菅野邦夫さん、宮城フィルハーモニー管弦楽団(現・仙台フィルハーモニー管弦楽団)の片岡良和さんの協力のもと、宮城県おかあさん合唱連盟会員が集まって開催した「宮城フィルと歌おう花の詩の集い」が契機となり結成されました。シンプルで、伴奏がなくてもアカペラで歌える「童謡」は日本ならではのもの。子どもの時に覚えた歌を、パパやママになった時に子どもたちと一緒に、おじいちゃんおばあちゃんになった時に孫と一緒に歌ってほしいとの思いが、活動の原動力になっています。 代表を務めるのは櫻さくらい井恵えみこ美子さん。ある講演で聴いた劇作家・井上ひさしの〈子どもは7歳までに獲得したことばがとても大切になってくる〉という考えに感銘を受け、子どもたちに「童謡」を伝えなければと思ったそう。次女の大おおつ津真まきこ樹子さんと一緒に、現在102人の会員の方々の指導にあたっています。 会は3つのグループに分かれて活動。Aグループは「童謡班」で、懐かしい童謡を楽しみます。Bグループは「HハッピーAPPY RラビットABBIT」。保育や児童教育に関わる現場の先生方が中心となり、保育園や幼稚園、保育士の研修などに出向いてパネルを使った子ども向けの公演を行います。Cグループは「合唱班」。市民センターや明治青年大学などで歌を発表しながら、コーラスを楽しんでいます。グループを分けたことで、各世代にぴったりの童謡を届けることができるようになったそうで、多い時は年に40回ほどコンサートに出かけた櫻井恵美子さん(右)と大津真樹子さん(左)。お二人は「愛好会」結成前より、親子で出前コンサートを開催していました。真樹子さんは、大学卒業後仙台を離れますが、出前コンサートはとても評判がよく、回数を増やして、二人三脚で続けていました。2001年6月、ウィーン楽友協会ゴールデンホールでウィーン少年合唱団と共演しました。仙台童謡愛好会幅広い世代に童謡を届けています

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