季刊まちりょくvol.32
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パネルの解説をする鈴木さん鈴木さんイチオシの橋台展示室を出た廊下奥に模型館があります7二つの市の特色 「お薬師さん」の方は名前の通り、出店者の方の「手づくり」のものだけになりますが、「新寺」の方は仕入れた物の販売も可能で、古道具なども販売されています。「お薬師さん」は150店舗、「新寺」は約80店舗。「お薬師さん」は人出も出店者数も多い、「新寺」はゆっくりと買い物ができると、各々の市には持ち味があります。「私はここのワカメがいい」「ここのパンが好き」と、それぞれの出店者に常連さんがついています。今後は… 10周年を迎えた「お薬師さんの手づくり市」をこれから次の10年、さらにまたその先へと続けていくために、いつか迎える引き継ぎを今のうちから考え始めようと思っています。 「新寺こみち市」は、昨年度から始まった公園のリニューアルがあと3〜5年後に完了するため、完了時に新寺二丁目蓮池公園から新寺五丁目公園の全てを使って市いちが開催できるように、パワーアップしたいと考えています(現在は半分で開催)。日常と非日常が混在 お薬師さんの手づくり市 この市の魅力は歴史ある「陸奥国分寺薬師堂」境内で開かれていることです。門前の幟のぼりを眺めると、お祭りに来たように心が躍ります。所せましと並ぶお店が気になりますが、まずは薬師堂で行われている「縁日護ごま摩祈祷」に。札所で護摩木(300円)を求め、名前と願い事を書き本堂へ。日頃は立ち入ることのできない本堂内陣で、ご祈祷とご加持を受けることができます。ご住職のありがたい御法話をいただき、清々しい気持ちで本堂を出ると、人であふれかえり、活気に満ちた市が目の前に広がっていました。一瞬、不思議な感覚にとらわれます。 人垣をかき分けながら一巡りしている間に、目をつけていた品物は売切れ。買っておけばよかったと後悔しきりですが、また来月と思えるのも「市」の魅力。「市」は単に物を売り買いするだけの場ではなく、そこには自然と会話が生まれます。漬物は作り方を伝授し国分寺薬師堂の仁王門。この奥で市が開催されています。奥に見える赤い屋根の建物は仙台市登録文化財に指定されている「鐘楼」(鐘撞き堂)。その周囲にブースが並びます。お薬師さんの手づくり市毎月8日 10:00~15:00 会場:陸奥国分寺薬師堂 仙台市若林区木ノ下3-8-1仙台市地下鉄東西線「薬師堂」下車 徒歩5分http://www.oyakushisan.com/てもらったり、珍しい野菜は食べ方を教わったりします。いつもよりお喋りになるのは「場の力」かもしれません。

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