季刊まちりょくvol.32
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いて学ぶうちに楽しくなり、どうしたら面白くなるかと、のめり込んでいきました。頑張る大人の背中を子どもたちに見せることができる「祭り」はとても大切だと言います。 「愛宕神社」への急な石段を上り、その奥にある「虚こくうぞうそん空蔵尊」へ。20代半ばに交通事故に逢い、仕事でミスも。厄落としを思い立ち、東北学院大学近くの神社を訪れたところ、見知らぬ女性から「もっと早くこなくちゃだめ。神様は夕方5時になったら帰るんだから」とダメ出しを受けたそう。その時、自分の生まれ年(寅年)の守り本尊があることを教えてもらい、訪れたのがここ「虚空蔵尊」でした。以来大切な場所に。風の通る「気」のいい場所です。「愛宕神社」内にある「稲荷神社」の祠。「青葉まつり」ガイドブック制作時、祭りの歴史について郷土史家の逸へんみひでお見英夫先生に教えを乞うことに。「表向きの歴史は行儀良くてつまらない。男と女が歴史を作るんだから、ピンク色した歴史が面白いのっしゃ。今度、教えっから」。楽しみにしていましたが、その直後先生は亡くなられ話は聞けず仕舞いに。「逸見先生はまち歩きに興味を持つきっかけになった僕のヒーロー」。3昔、飼っていた猫が台所に抜けるところでいつも寝ていて邪魔だと思っていたそう。後から、そこは風と気が通る“気”持ちいい場所だと知った。「僕ら人間も、そんな本能的に“気”持ちいい場所に“気”づくことが大切」。

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