季刊まちりょくvol.32
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10⇒P.8から続く10せんだいの「市」というと思い浮かぶ仙台骨董青空市 1654(承応3)年に、仙台藩の2代藩主伊達忠宗公によって創建された、仙台「東照宮」。その境内で毎月第4日曜日に開催されているのが「仙台骨董青空市」です。1984(昭和59)年から始まったこの市には、東北の骨董業者、約20店が集結。陶磁器や、古銭、絵葉書や古地図、おもちゃ、レコード、古布、生活の品々などが並びます。 一番賑わうのは早朝とのこと。コアなお客さんは開店の7:00前から待ち構えているそう。到着した9:00頃は子どもからご年配の方、また外国の方の姿も見受けられ、初心者には程よい込み具合。お店の方に「これは何?」と質問したり、「穴があるからまけてよ」と値切り交渉をしたりと、思い思いに楽しむ人の姿がありました。 段ボールに入った大きな「ガラス玉」を発見。気になって聞いてみると、元々は漁業用の「ブイ(浮き)」として使われていたものとのこと。常連だというお客さんは、この「ガラス浮き玉」を何個も庭に転がして楽しんでいるそう。骨董市に来るたびに探していて、本日の品は「これまでにない大きさなのよ」と嬉しそう。取り置きをお願いして次のお店へ向かって行きました。参道の両脇にお店が並びます。青空にのぼりがはためきます。こちらが漁業用の「ブイ」だった大きなガラス玉。いろいろな年代の古銭。ちょっとしたタイムスリップ感覚を味わえます。

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