季刊まちりょくvol.28
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96 6月24日(土)、万緑の仙台文学館を舞台に「第20回 ことばの祭典 短歌・俳句・川柳へのいざない」を開催しました。この催しは、1998年に、仙台文学館開館プレ企画として始まりました。当日、お題が出され、それに基づいて作品を作り、提出。お昼を挟んで選考会により入賞者が決定し、午後に贈賞式、講評を行うというもので、どなたでもご参加いただけるものです。初年は短歌、俳句、第2回からは川柳も加わりました。3部門合同での吟行会は全国的にもめずらしい催しと言われています。選者の先生は、第一線で活躍されている地元在住の方々に加え、全国各地から、毎回、ゲスト選者をお招きしています。 初代井上ひさし館長時代には、第一席にあたる「ことばの祭典賞」受賞者には、井上館長自筆の色紙が贈られ、また自身がプレゼンテーターをつとめた年もありました。2008年、小池光館長就任後は、歌人としての視点から「小池光館長賞」を設け、各部門1作品ずつ贈賞しています。第4回からは、応募いただいた全作品を拡大プリントして館内に貼り出し、参加者のみなさまにご投票いただいて、得票数の最も多かった方に贈る「あじさい賞」を設けたことで、全作品を参加者の皆さまに、楽しみながら味わい、ご覧いただけるようになりました。 2011年3月の東日本大震災により、当館も休館を余儀なくされましたが、6月に再開館して3日目の催しが「ことばの祭典」でした。まだ不自由な生活にある中で、多くの方にご参加いただきました。そして、当日応募された作品の大部分が震災を詠んだものでした。 「ことばの祭典  ~短歌・俳句・川柳への いざない~」の軌跡ミュージアムレポート短歌も俳句も川柳も同じお題で作品を作ります。第1回は、1998年11月3日、仙台国際センターにて開催。選者は短時間で受賞作を選考します。おもいおもいの場所で作品をつくります。

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