季刊まちりょくvol.28
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ギャラリーチフリグリいのうえ佳代子さん14関本 特設会場を設けるパフォーマンス日は決まっているのですが、展示期間中もギャラリーに了承を得れば、いつでもパフォーマンスはオッケーなんです。越後 ゲリラライブね。関本 会場以外にみんなグルグル街中を廻ったりします。関東の方で、核廃棄物の黄色いドラム缶を車の上に積んで、レッドブルの車*9みたいな感じで来る方も。徹底していて、防護服とガスマスクをつけてからドラム缶を下ろす。去年、越後さんは大道芸の方にね(笑)越後 おめん(アバンギャルドン*10)をかぶって数人でウロウロしていたら、大道芸人のお祭りがあって、妨害されていると思ったんでしょうね。「何やってるんですか?」って。あれ?これってもしかして怒られてる?と。最後までマークされて寂しく帰りました(笑)大変なことも多い中で、続けていく原動力は?関本 関本に言われて無理やりとか言われたらいやだな(笑)いのうえ アンデパンダン展の時、ギャラリーにいるのがとても楽しくて。作品を提出された方も、そのご家族の方やお友達の方も楽しみにいらして。普段ギャラリーに来ない方が来てくれるというのが多いですね。年に1回のアンデパンダン展だけに提出すると決めている方も何人かいたり。普段作家活動をされている方も、アンデパンダン展の時だけ、実験的、挑戦的な作品を提出されてる。そういった使い方もあるんだなと。今野 去年、うち(中本誠司現代美術館)の展示に来た方に職業を伺うと、看護婦さんで一般の人なんです。仕事終わってから5時頃うちに来てね。ギャラリーをやっていると美術館とか美術出身の人たちとの兼ね合いが多いから、一般の方と出会えるのが新鮮。ああこういう人たちも美術をやっているんだと。そこがアンデパンダン展の一番いいところ、特徴だと思うね。関本 初めてアンデパンダン展に参加して、その後、個展をやるという人が何人もいます。今野 いますね、今年うちで七夕に向けて準備をしている人がいますが、この展示がきっかけになっている。他県から来るお客さんも結構いますよね。遠くから来た人は、5会場を見て廻ってくれますね。関本 廻っているお客さんも、いろいろなところで同じ人に会うので、顔見知りになる。今野 うちは会場が広いので、大きな作品が来ます。今年も会場がいっぱいになればいいなと思っています。昨年は京都から舞台作家の方が来て、外で描きたいと。美術館に泊まって夜中も描いていた。そういう方もいた…。楽しみ……ではあるかな。今年も。関本 疲れたって顔をしていますよ(笑)今野 いろんな方が来るからね。面白いよね。面白い分、疲れ度がね(笑)いのうえ 濃度が、濃いよね(笑)越後 まだ一週間かぁ…と。会期二週間は長いよね(笑)

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