季刊まちりょくvol.28
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100 公演に合わせ、タイの文化を深く知っていただける関連イベントを開催しました。テレビでもおなじみのタイ料理シェフ・タァちゃんによる料理教室や、九州国立博物館学芸員の原田あゆみさんによる文化講座、旅行で役立つタイ語やタイの習慣について学べるタイ語講座、東南アジアの先史美術展、そして舞踊団が参加者に直接レクチャーする舞踊体験教室など、多方面からタイの文化にアプローチしました。タイマッサージやタイの屋台料理、ソープカービングを体験できる「ミニ・フェア」も、多くの来場者でにぎわいました。 2日間の公演を終えた後、舞踊団メンバーは、市民との交流や日本文化体験を楽しみました。聖和学園高等学校舞踊部の皆さんとの交流では、舞踊団の先生方が踊りの基礎を本格的に指導。舞台衣装の試着などもあり、高校生たちには貴重な機会となりました。 旭丘小学校の訪問では、全校生徒を前にタイ舞踊を披露しました。しなやかな体の動きやきらびやかな衣装に子どもたちは興味津々。その後、子どもたちからソーラン節や合唱発表のお返しがあり、給食の時間には一緒にテーブルを囲んでにぎやかな時間を過ごしました。 秋保温泉にも宿泊し、ユネスコ無形文化遺産でもある長袋の田植踊保存会の皆さんとの交流会も実現しました。伝統を守りながら、若い世代へと引き継いでいる田植踊保存会の皆さんの姿に、舞踊団も大いに刺激を受けたようです。また、宿泊先では、人生初の温泉に挑戦! 人と一緒に入浴する習慣のないタイの皆さんにとって、初めての温泉は気恥ずかしさもあったようですが、翌日にはすっかりその気持ちよさのとりこに。日本食や浴衣も体験し、たくさんの思い出を心に刻むことができたようです。 日立システムズホール仙台がタイ一色に染まった2日間となりました。ご来場・ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。文:日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター) 内山直子「特別公演 タイ王立舞踊団」事業レポート

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