季刊まちりょくvol.26
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12 仙台の2日間の公演は、それぞれまったく違うプログラムが用意されています。 1日目は、タイ各地の伝統芸能の紹介です。バンコクの王宮に伝わる華麗な宮廷舞踊、インドやマレーシアの影響を受けた激しいリズムの南部の芸能、東北部ののどかな農村で演じられる陽気な歌や踊り、そしてお得意の北タイの民族舞踊も登場します。「微ほほえ笑みの国タイ」の魅力を堪能できることでしょう。 2日目はランナー文化にスポットライトをあてた貴重なプログラムです。「フォーン」という北タイの優雅な民族舞踊や、少数民族の色彩豊かな衣装や珍しい楽器の演奏、そして勝利を讃える勇壮な太鼓舞「クローンサバッチャイ」など、日本で本物に触れる機会はほとんどないといっていい、北タイの伝統芸能の真髄が披露されます。優美かつ勇壮なランナー文化に魅了される2時間となることでしょう。しかも、両日とも音楽は生演奏。ホールに響く音色を想像するだけで心躍ります。 「杜の都仙台」で触れる「北タイのバラ」の伝統芸能。これは絶対に見逃せないですね!1986 年、早稲田大学第一文学部演劇専修在学中に、タイ・タマサート大学文学部演劇科へ1年間派遣留学。テーマは「南タイの民族舞踊」。1993年から「七ヶ浜国際村」のプロデュースに携わり、2000 年~ 2001 年、タイ国文化センター公演部リサーチャーとしてバンコク滞在。以後、日タイを中心に文化交流事業に携わる。タイ現代戯曲『Destination』(作:プラディット・プラサートーン。ITI 日本センター「紛争地域から生まれた演劇その4」収録)、『神の絶望(作:ニコン・セタン) の翻訳を手がける。公演の見どころ宮廷舞踊 タイの民族楽器千せんとく徳美みほ穂さん(写真提供/タイ国政府観光庁)※写真はイメージです◆執筆者プロフィール

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