季刊まちりょくvol.26
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⇒P.8から続く「北方のバラ」 チェンマイからランナー文化の真髄が仙台にやってくる!10 首都バンコクの北方約720キロに位置するタイ第2の都市、チェンマイ。1296年、ランナー王朝の都として建設され、「新しい街」を意味する「チェンマイ」と名付けられたいにしえの都は、700年以上を経た今も、「北方のバラ」と呼ばれるほど、タイの人たちに愛され、誇りとされる美しい古都です。1,000m級の山々を望む市内には、城壁と堀に囲まれた旧市街や由緒ある寺院など歴史を感じる街並みがたたずんでいます。気候的にも比較的過ごしやすく、近年は定年後の日本人のロングステイの地としても人気を集めています。 現在のタイ王朝であるチャクリー王朝に統合されるまで600年以上続いたランナー王朝は、タイ文字ができるより前の時代にランナー文字を作ったほどの豊かな文化を創造し継承してきました。舞踊や音楽も、宮廷で育まれた優雅な舞踊から、近隣のミャンマーや中国南部の影響を自らの文化として昇華させた民族音楽や舞踊まで、高い完成度をもった多種多様な芸能が伝えられています。また、メオ族やアカ族などチェンマイの山岳部に暮らす多くの少数民族が、独自の繊細な手芸が施された民族衣装をまとって披露する民族楽器の演奏や踊りも、欠かすことのできないこの地域の芸能です。「北方のバラ」チェンマイの豊かな文化文/千徳美穂チェンマイの寺院日本タイ中華人民共和国フィリピン台湾大韓民国ベトナム専門家がご案内!ステージが10倍楽しめる!! タイ舞踊公演の見どころ(写真提供/タイ国政府観光庁)チェンマイバンコク特別公演「タイ王立舞踊団」

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