季刊まちりょくvol.25
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6 メモリアル交流館は、地下鉄東西線荒井駅の改札を出て、右手に進んだ突き当たりにあります。ロゴマークが入ったドアを入ると、そこがメモリアル交流館の1階「交流スペース」です。 メモリアル交流館がある荒井地区を含む仙台市東部沿岸地域は、東日本大震災の津波により大きな被害を受けました。1階では、その東部沿岸地域の地理や特徴などについて、立体地図やスライド、関連図書を通して紹介しています。また、このスペースを利用して、震災や地域について考えるイベントなどが開催されることもあります。 駅の中にあるということもあって、この施設を目的に来館する方だけでなく、地下鉄やバスを待つ方や、同じ建物内にある保育園の子どもたちが立ち寄るなど、さまざまな人が行き交う場となっています。目を引くのが、壁一面に掲げられた立体地図です。仙台平野の地形と東日本大震災における津波浸水域を表したもので、地理的な関係や距離などが分かります。入口近くにはメダカが泳ぐ水槽が置かれています。このメダカたちは、震災前に若林区井土地区で宮城教育大学が研究目的で採集していたために助かりました。現在、メダカを繁殖させ、ふるさとに帰すことを目的に八木山動物公園が中心となって里親を募集しており、メモリアル交流館も里親として飼育に参加しています。東日本大震災についての図書、冊子などが自由に閲覧できるコーナー。仙台市東部沿岸地域に関する資料もあります。1階 交流スペース

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