季刊まちりょくvol.25
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18六・七郷堀サポーターズ 早坂 博さん メモリアル交流館では地域に根差した事業をするということで、以前からご縁のあった職員の田澤さんから「どんなことをしたらいいか」と相談されたときに、「昔はこのへんでドジョウとかザリガニを食べたから、今の人たちにそれを教えるのはおもしろいんじゃないか」と言ったのがきっかけで、このイベントをすることになりました。 実際やってみたら、ちゃんと生き物が捕まえられるのかプレッシャーでした(笑)。3ヵ月にわたってザリガニ、ドジョウ、イナゴを取り上げましたが、ドジョウのときは事前に何回かドウ(ドジョウを獲る道具)を仕掛けて、時間帯やドウの大きさを工夫するなど試行錯誤を繰り返しました。 あと、「食べられる生き物」だから、食べないと意味がない。獲ったやつをその場で調理して食べるのが一番いいのですが、ドジョウは泥を吐かせないといけないので、事前に獲ったものを母に唐揚げにしてもらって参加者みんなで食べました。子どもたちはキャーキャー言いながらも食べていましたよ。 自分は堀のあるところで育ちましたが、今の子どもたちにも、魚を獲ったり遊んだりする空間があるといいなと思います。そんな願いもあり、メモリアル交流館とは堀に関わる企画や、今回の「食べられる生き物を探しに行くツアー」を形を変えて継続するなどしていきたいですね。(※P.24にお知らせがあります。)若林区を流れる六郷堀・七郷堀の歴史や環境・景観、暮らしとの関わりなどを調べ、堀の役割・魅力を広く伝える活動をしている「六・七郷堀サポーターズ」。企画展「夏の手ざわり 秋の音」の関連イベントとして実施した「食べられる生き物を探しに行くツアー」(8月はザリガニ・9月はドジョウ・10月はイナゴ)では、事前の準備からご協力をいただきました。メモリアル交流館とわたし「食べられる生き物を探しに行くツアー」の様子

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