季刊まちりょくvol.25
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15 夜間に特別開館して実施したお月見「まめげっつぁん(豆名月/八月十五夜)」「いもげっつぁん(芋名月/九月十三夜)」では、「まめげっつぁん」「いもげっつぁん」という呼び方を「初めて聞いた」という声から「懐かしいわぁ」という声までさまざまで、生活文化を題材に世代や地域を越えて交流する機会をつくることができました。 こうしたイベントをとおして仙台東部エリアならではの生活文化を共有していくことは、その固有性を楽しみつつ、地域のことを含めて「伝承」していくことにもつながるのではないかと可能性を感じています。体験を通して自らが「伝承者」としての入り口に立つことで、「失われたこと」「これから失われるかもしれないこと」の大きさにもはっとする瞬間があるはずです。大震災をきっかけに捉え直すべき地域資源をもっと可視化し、震災を経験したまちで生きる私たちのこれからの暮らしを考えるきっかけにしていきたいと考えています。食べられる生き物を探しに行くツアー10月に実施した「いもげっつぁん」(お月見)「RE:プロジェクト」記録展東部エリアを取材したフリーペーパー『RE:プロジェクト通信』

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