季刊まちりょくvol.23
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14 仙台フィルには、その音楽と楽団員を愛してやまない市民の皆さんが結成した“ファンクラブ”があるのをご存じですか? その名も「仙台フィルハーモニークラブ(SPC)」。1995年に発足し、現在、北は青森から西は大阪まで約100人の会員がいます。今回はその4人のメンバーに、仙台フィルへの愛を熱~く語っていただきました。WE LOVE 仙台フィル! ~ファンが語る  われらがオーケストラ~右からSPC設立者の髙橋望さん、会長・長島榮一さん、事務局長・佐藤佳世さん、金野さつきさん髙橋さん:それを話すと長くなるのですが(笑)、第96回定期演奏会でマーラーの交響曲第1番「巨人」(梅田俊明指揮)を聴いたのが最初。中学生の頃からクラシック音楽が好きで、それまではレコードで聴いていました。仕事で各地を転勤して仙台に戻ってきたら仙台フィルができていて、地元のプロオーケストラの生の演奏でマーラーが聴けるなんて、嬉しくて仕方がなかった。それ以来のファンです。長島さん:1973年に宮城フィルとして設立して、私はその第2回定期演奏会から聴いています。いとこがフルート奏者で、自分も吹奏楽をやっていたこともあって。折にふれて聴いてきて、オーケストラが成長して感動の質が違っていく。その感動に惹かれて今も聴き続けています。佐藤さん:ずっとピアノを勉強して音楽の道に進もうと思っていたのですが、高校のときにやめて、それがトラウマになってクラシック音楽はもういいわ、という感じでした。ところが、夫の会社の厚生行事で仙台フィルの演奏会があって、10何年もピアノを勉強していたのに、そのとき初めてオーケストラを生で聴いたんです。ハーモニーってこういうものなんだ、こんなにきれいなものなんだと感動して、それから娘たちも連れて演奏会に通うようになりました。金野さん:両親がクラシック音楽が好きで、音楽がある中で育ちました。学生時代、盛岡の合唱団にいて、当時の宮城フィルに来てもらってモーツァルトとフォーレの仙台フィルのファンになったきっかけを教えてください。

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