季刊まちりょくvol.22
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12 同じ日本にありながら、緊張感のある国際コンクールを体験できたこと、何よりもコンクールを盛り上げようとする市民の皆さんの熱意が感じられたのが、2度の出場のきっかけになりました。(佐野隆哉さん)仙台国際音楽コンクールに出場しようと思った理由は何ですか? Q佐野 隆哉さん第2回・第3回仙台国際音楽コンクールピアノ部門出場 留学先のベルリン芸術大学の友人に第3回仙台国際音楽コンクールの入賞者がいて(津田裕也さん、ルー・イチュさん)、素晴らしいコンクールだと聞いたからです。厳しい舞台でしたが、音楽家としての経験を積めたことで、より自由に演奏出来るようになりました。(鈴木美紗さん)鈴木 美紗さん第4回仙台国際音楽コンクールピアノ部門出場 課題曲が協奏曲だったからです。セミファイナルからオーケストラと弾けるコンクールは大変珍しいです。(富井ちえりさん)富井 ちえりさん第5回仙台国際音楽コンクールヴァイオリン部門第3位AAA 前回のコンクールでは、ホストオーケストラのコンサートマスターとして両部門に参加させていただきました。オーケストラは実際に審査される場面で一番そばでコンテスタント(出場者)を支える立場ですが、正直、体力勝負です(笑)。大切にしていることは、いつでも、どのコンテスタントに対しても、ニュートラルな状態で、求める音楽を汲み取り、それを踏まえて仙台フィルの音楽を発信して、その仙台フィルサウンドがコンテスタントが力を出しきるためのある種のパワーになれば良いなと思いながらリハーサルと本番を通して演奏しています。個人的には普段のコンサートとの大きな違いはあまり感じませんが、増した緊張感の中で、メンバー一同心から応援の気持ちで演奏しているところが違うでしょうか。コンサートでもコンクールでも、音楽を奏でるという意味では、オーケストラ、コンテスタント共に、芸術の僕しもべであると思いますし、純粋な気持ちで音楽に向かっているのではないでしょうか。(西本幸弘さん)オーケストラ側として、コンクールの演奏で気を付けていること、また、普通の演奏会と違うと感じる点は何かありますか?Q西本 幸弘さん仙台フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターAこれまでの仙台国際音楽コンクール出場者に聞きました!

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