季刊まちりょくvol.21
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2 書店勤務時代には伊坂幸太郎さんなど仙台在住の作家の本を集めたコーナーを作ったり、日々のつれづれをイラストと文章で綴ったフリーペーパー「月刊佐藤純子」をお客さんに配るなどして、看板店員として知られていた佐藤ジュンコさん。2015年の春からはフリーのイラストレーターとなってさまざまな媒体で活躍している。 10月半ばの午後。待ち合わせは、イチョウの葉が色づきはじめた錦町の愛宕上杉通。NHK仙台放送局の向かいにある食堂「藤や」がお気に入りというジュンコさん、今回の取材もぜひ「藤や」さんで!と話が決まった。お店をのぞくとまだお昼どきムードだったので、落ち着くまでしばし錦町公園を散歩することに。 「いいお天気で良かったー! 空がぱきっと青い~」とジュンコさん。福島県の霊りょうぜん山に生まれ育ち、大学進学と同時に仙台に錦町公園のヒマラヤ杉。木にはたくさんのまつぼっくりが。「勝手な妄想なんですけど、あれがタマゴで、孵化すると杉の木が生えるっていう物語を自分で作っていて。ああ今年もたくさんタマゴを産んだな~、なんて眺めるのが好きです」手にしているのが自身の日頃の食や仙台の名物を題材にしたコミックエッセイ『佐藤ジュンコのひとり飯な日々』。「地元の人が読んで『うんうん』って言ってくれるのもいいし、遠くの人がこれを見て『仙台に行ってみたい!』と思ってくれるのもいいですね」

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