季刊まちりょくvol.21
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17東北農民管弦楽団 第3回定期演奏会 仙台公演2016年2月14日(日)13:30開演会場/広瀬文化センター(仙台市青葉区愛子字観音堂5)入場料/一般1,000円、高校生以下500円(全席自由)プレイガイド/仙台三越、藤崎、ヤマハミュージックリテイリング仙台店(予定) (チケット発売予定 12月15日)ホームページ http://touhoku-noumin-orchestra.jimdo.com/ブログ http://blog.livedoor.jp/tohokunoumin/Facebook https://www.facebook.com/touhokunoumin/まづもろともにかがやく宇宙の微塵となりて無方の空にちらばらうしかもわれらは各々感じ 各別各異に生きてゐるここは銀河の空間の太陽日本 陸中国の野原である青い松並 萱の花 古いみちのくの断片を保て『つめくさ灯ともす宵のひろば たがひのラルゴをうたひかはし雲をもどよもし夜風にわすれて とりいれまぢかに歳よ熟れぬ』詞は詩であり 動作は舞踊 音は天楽 四方はかがやく風景画われらに理解ある観衆があり われらにひとりの恋人がある巨きな人生劇場は時間の軸を移動して不滅の四次の芸術をなすおお朋だちよ 君は行くべく やがてはすべて行くであらう結論  ……われらに要るものは銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である……われらの前途は輝きながら嶮峻である嶮峻のその度ごとに四次芸術は巨大と深さとを加へる詩人は苦痛をも享楽する永久の未完成これ完成である理解を了へばわれらは斯る論をも棄つる畢竟ここには宮沢賢治一九二六年のその考があるのみである底本:【新】校本宮沢賢治全集 第13巻(上) 覚書・手帳 本文篇   (1997年、筑摩書房)本誌後半、「仙台市民の文化事業PRページ 13 」の告知もご覧ください。

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