季刊まちりょくvol.19
17/84

15 せんくら10周年を記念して、ゆかりのアーティストのみなさんからメッセージをいただきました。せんくら、仙台、音楽への愛にあふれた言葉を一部ご紹介します。※このほかにも、たくさんのアーティストからメッセージが寄せられています。 全文は「せんくら公式サイト」でお読みいただくことができます。ぜひご覧ください!祝!せんくら10周年アーティストからのメッセージ山下 一史(指揮)長谷川 陽子(チェロ) 2006年から6年間仙台フィルの指揮者をしていたので、「せんくら」は毎年の秋の風物詩でした。それが今年で10周年を迎えるとのこと、改めてその歳月に特別な感慨を覚えつつ、久し振りの客演を大変嬉しく思います。 沢山のお客様に気軽にクラシック音楽を楽しんでいただくというこの催し、肩肘張らずにカジュアルに、様々なコンサートの中からお好みのものをチョイスして楽しんでいただくというスタイルは、お客様の皆様にとって、ある種の冒険のようでウキウキする出会いの連続だと思います。また、カジュアルと言っても、とてもクオリティーの高いものであるというところに、「せんくら」の大きな魅力があると思います。 演奏家である私たちにとっても、「せんくら」では普段お目にかかれるお客様だけでなく、新しい聴衆の方々にも音楽を伝えることが出来るという大切な機会ですし、共演する旧知の音楽家との再会の場所でもあるのです。 せんくら10周年、本当におめでとうございます。一番最初は斬新なスタイルにドキドキしながら訪れたせんくら。今ではすっかり日本を代表する音楽祭として見事に開花しました。 思えば10年。本当に色々な時がありました。最も大きな出来事はやはり震災直後のせんくら。半ば開催を諦めかけていたところに「ボランティアで参加してくれるアーティストだけでも…」とお声をかけて頂いたあの時、「何があっても楽都・仙台に音楽の灯を絶やしてはいけない」と改めて深く音楽の意味を胸に刻み込みました。 仙台には、いつも楽しい想い出があります。コンサートの盛り上がりはもちろん、お客様との再会、触れ合い、それから本番を終えてリラックスした演奏家仲間との気の置けない語らいの時間、全てが愛しい時間です。 これからも【せんくら】が、多くの音楽ファン、そしてアーティストの方々にも愛される音楽祭でありますように!!©武藤章

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る