季刊まちりょくvol.18
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11菅かんの野 共ともお旺さん(ボランティア歴1年) 定年後2年ぐらいは遊ぼうと思っていましたが、人が恋しくなってしまったのと、登山が趣味だったので自然に触れていたくて、野外展示「氷河期の森」での活動も行っている地底の森ミュージアムのボランティアを希望しました。2014年4月から研修を1か月間受け、ゴールデンウィーク明けから活動を始めました。新人ボランティアですが、お客様は解説をよく聞いてくださいます。子どもからお年寄りまで、お客様から「ありがとう」と言われるのがとても嬉しいです。三浦 ゆふ子さん(市民文化財研究員時代も含めボランティア歴17年) 地底の森ミュージアムと縄文の森広場の両館で活動をしています。もともと考古学ファンで、学生時代には考古学のサークルに入っていました。石器のことを勉強したくて、最初「市民文化財研究員」として活動し、その後ボランティアを長く続けています。石器づくりや展示解説を担当していますが、自分が持っている知識をただ伝えるのではなく、お客様が何を求めていらっしゃっているのかを見極めて接するのが大事だと思っています。ボランティア活動にはそういう意味でのむずかしさもありますね。 ボランティアのみなさんは、地底の森を見守り助けてくれる、一番のファンだと思います。遺跡や野外展示「氷河期の森」の声となり、その素晴らしさを、遺跡の解説やイベントの補助を通してお客さんに伝えてくれる、なくてはならない存在です。ボランティアさんたちは多様な人生経験とスキルを持っておられ、さらに地底の森で楽しみながら考古学などの知識を身につけ、成果をお客さんにわかりやすく還元してくださっています。生涯学習者のお手本のようです。(地底の森ミュージアム 中谷可奈)ミュージアムスタッフより

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