季刊まちりょくvol.17
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5 支倉常長ら慶長遣欧使節の旅と運命をテーマに創作され、1999年に初演されたオペラ「遠い帆」。日本を代表する作曲家・三善晃氏唯一のオペラにして、「和製オペラの代表作のひとつ」と評された作品が、再び使節の出帆400年記念事業として2013年に仙台、2014年には東京で、新たな演出で上演されました。 東日本大震災により準備が中断を余儀なくされましたが、市民自身の力による復興への足がかりとして継続を決定し、長い練習期間を乗り越え行われた公演は、大盛況のうちに幕を閉じました。 東京などで活躍するソリスト、スタッフらと地元の出演者ら、あわせて300名にも及ぶ人々が、新演出となる舞台創造に挑み続けた、2年余りの「航海」の軌跡を辿ります。船出から400年。仙台、そして東京へオペラ「遠とおい帆ほ」の軌跡特集17

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