季刊まちりょくvol.17
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29が、歌の楽しさが伝わってくる。宮一女OG合唱団と対照的に、表現の幅が広い。言葉は、やや不鮮明だが、下町の酒場で楽しく歌っているような雰囲気がよく出ている。最後の「マラゲーニャ」では、オーレ!と声を上げ、元気よく終わった。 合同演奏「なつかしの歌達」では、混声合唱の厚みを味わえた。「僧院の庭」でのハーモニーの美しさ、「ロンドンデリーの歌」での音色の美しさ、「誰かが誰かと」での躍動感など、印象的な演奏だった。最後の「帰れソレントへ」をたっぷり歌い上げ、プログラムを終了。対照的な二つの合唱団が組み合わさることで、両方の良さが活き、面白いステージが展開された。 今後も、宮一女OG合唱団が益々磨きのかかった充実した演奏を聴かせてくれることに期待したい。<公演情報>2014年10月28日(火)開演14:00会場/日立システムズホール仙台(青年文化センター)指揮:松田順子 ピアノ:大川江利子 賛助出演:茶畑男声合唱団(指揮:戸田靖男 ピアノ:長谷川聡子)□プログラム宮一女OG合唱団Ⅰ 女声合唱曲 天の弦(宮一女OG合唱団委嘱作品) 作詩:相馬梅子 作曲:中田喜直Ⅱ 女声合唱とピアノのための 赤い鳥小鳥 より ―北原白秋童謡詩集― 編曲:信長貴富 赤い鳥小鳥 たあんき、ぽうんき ちんちん千鳥 かへろかへろと 砂山 揺籠のうたⅢ 女声合唱組曲 蝶 より 作詩:伊藤海彦 作曲:中田喜直  1 誕生 3 灰色の雨 5 よみがえる光Ⅳ 女声・同声合唱による10のメルヘン 愛する歌 より 作詞:やなせたかし 作曲:木下牧子  ひばり ロマンチストの豚 雪の街 さびしいカシの木茶畑男声合唱団Ⅴ スペインの歌 編曲:石丸寛  CORDOBA GRANADA SERENATA MALAGUEÑA合同演奏Ⅵ なつかしの歌達   旅愁 ブラームスの子守歌 思い出 僧院の庭 ロンドンデリーの歌 誰かが 誰かと 帰れソレントへ

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