季刊まちりょくvol.17
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121. 参加した理由・人生の節目に、レベルの高いものに挑戦してみたいと思ったこと。(合唱団・阿部琢也)・母の介護、自身の体調不良から二の足を踏んでいました。しかし、オペラ「遠い帆」は仙台の宝です。地元の人たちが歌い続けて次の世代の方々に繋げていかなければならないと思ったことと、過酷な練習に耐えられるには年齢的にも今回が最後かと思いまして応募しました。(合唱団・佐藤登美子)・市民参加型の舞台芸術のノウハウ獲得に非常に興味がありました。(黙役・野々下孝)・津波のあとだったので、自分が生きているうちにやりたいと思ったことを後で…という風に後回しにしないで思ったことはしようと決めた。(合唱団・三浦幸子)・7年前に母が脳梗塞で倒れ、最近は認知症もあり、少しずつ分からないことが増えてきました。母が私を私だと認識できるうちに歌う姿を見せたいと思ったこと、また、母が倒れた後も音楽を続けさせてくれた父に感謝したいという思いでした。(合唱団・後藤燈)・現在社会でも当たり前に起きている事象(普遍性か)であると共に、人間の根源に存在する宗教性への問いかけがテーマだと思い、違和感なく一市民として参加すべきだと思った次第です。(合唱団・尾崎正光)・震災後の自己を含めた人々の心へのサプライズ的なものに何か役立ってみたかった。(合唱団・亀井啓)・仙台ゆかりのオペラを、仙台で産まれ育った者として、一緒に歌えたらこれ程幸運なことはないと思いました。また、作品に関わる方々が仙台の音楽界をリードする方々で、今井先生をはじめ諸先生方の指導を受けられること、三善先生の作品であること、団員一人ひとりも市内では高いレベルであることなどから、教わることは多いはずと思い、思い切ってオーディションを受けました。(合唱団・丹治花子)・石巻市の出身で、支倉常長の物語に参加することが、あの震災の津波で流されてしまったふるさと、我が家、亡くなった友や多くの人への鎮魂にもつながっていくような気がしたので参加しようと思いました。(合唱団員)・オペラに出演できるチャンスは二度とないと思ったことから。(合唱団員)・三善先生の作品唯一のオペラを歌ってみたかった。それを通して、自分の人生を新しいも 仙台在住の「遠い帆」合唱団、児童合唱、指導者、舞台スタッフら関係者が、東京公演終了後に寄せた生の声をお届けします。それぞれの胸の内・こころの中に、「遠い帆」が残したものとは…?(掲載は順不同、敬称略。)「遠い帆」が残したもの

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