季刊まちりょくvol.15
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ギャラリーって?仙台のギャラリー事情6南町通りオープンギャラリー「くろすろーど」オーナー。主婦、特別支援学校講師を経て、2007年に「くろすろーど」をオープン。障がい者のアート活動を支援する「ボーダレスアートクラブBAC仙台」や東北のモノづくりを紹介する「杜の都のクラフトフェア」の活動にも携わる。ギャラリーの扉を開けてみよう!~南町通りオープンギャラリー「くろすろーど」オーナー 黒須敦子さんに聞きました~黒須 敦子 さんが売れたときのために包装紙を準備したりなど、さまざまな仕事をします。 現在、全国的には銀座や京都でギャラリーを巡るアート散歩をしていたり、松本や金沢などギャラリー文化が根付いている街がありますが、仙台では、街の大きさや人口に比して、作家が自由に作品を展示・販売できるギャラリーの数が少ないと感じています。 私は若い頃、画家の友達と各地のギャラリーを見て歩いたりしていたのですが、いざ仙台で彼女の展示会をしようとしたとき、こちらの条件に合うギャラリーがなかなかありませんでした。そのときは何とか探して展示したのですが、思うようなギャラリーがなければいつか自分でやりたいと思ったのが、私がギャラリーを始めた理由のひとつなんです。 ギャラリーは、作家の作り出した作品を展示し、見ていただく空間です。作品を展示するだけの場合もあれば、作品を販売することもあります。 私はこのギャラリー(くろすろーど)を、作家にスペースを貸し出す「貸しギャラリー」として始めましたが、今は「貸しギャラリー」と、作家に声をかけて作品を展示・販売する「企画展」を年に半分ずつぐらい行っています。 ギャラリーによっては、「貸し」のみのところや、「企画展」しかしないところもあります。オーナーしだいで展示内容に特徴が出てくるので、ギャラリーを見慣れてくると、そこのオーナーの考え方や、ギャラリーの目的・狙いがわかってくるのでおもしろいですよ。 貸しギャラリーの場合は一週間でいくらという形で借りていただくのですが、企画展のときは、作品が売れたらこちらが何割いただくという契約で展示をしてもらいます。ですので、企画展だとオーナーも作家と一緒に頑張って、DMを作って常連のお客様に配ったり、メディアに展示の情報を回したり、作品

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