季刊まちりょくvol.13
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25さんを中央に挟んで、響きの変化も楽しめた。高橋さんと小野さんの柔らかで太めの声と、千石さんのやや細目の声のコントラストが面白い。 続くモンテヴェルディの「もろびとよ、喜びの声をあげよ」では、千石さんのソロで、軽快な3拍子と語るように静かに歌われる4拍子の部分の対比が見事に表現されていた。 その後も、トークを挟んだり、千石さんと高橋さんが左右入れ替わって響きの違いを楽しませてくれたり、コンサートタイトルに因んでアンコールに鳥の登場する曲を選んだりするなど、聴衆を飽きさせないよう、よく考えられたプログラミングだった。 多彩なバロック音楽を今後も取り上げ、是非このシリーズを継続してほしい。<公演情報>2013年10月27日(日)開演14:30会場/宮城野区文化センターパトナホール出演:高橋絵里(ソプラノ)、千石史子(ソプラノ)、田中孝子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、梅津樹子(チェンバロ)賛助出演:小野綾子(メゾソプラノ)□プログラム パーセル:「聴け、鳥の歌を」「抵抗しても無駄なこと」「こよなく美しい島」 ヘンデル:「もう信じない、おまえなんて」 モンテヴェルディ:「かわいい羊飼い」「もろびとよ、喜びの声をあげよ」 シュッツ:「主よ、あなたさえ私にあれば」 クープラン:「マニフィカト」 ほか

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