季刊まちりょくvol.13
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10⇒P.8から続く◎見たものを見たままに写すルール――仙台コレクション(以下仙コレ)の撮影のルールとは?伊藤:背景をぼかしたり、高い建物を下からあおるように撮るといったテクニックは使わず、標準のレンズで、できるだけ絞って(手前も奥もピントを合わせて)、垂直なものは垂直に撮るというのがルールです。佐々木:イメージ写真ではなく、見たものを見たままに、ですね。感情的なものを表現しないようにしています。どこを撮るかという制限だけがないんです。伊藤:申し合わせてはいないけど、雪が降っているときなど特別な天候のときとか、人は写していないことが多いですね。どこか情緒的になってしまうので、仙コレには合わないと思うのでしょう。最初のうちは、ミーティングで「これ、アートすぎるよね」という理由でファイルからはずして、角が立つことも(笑)。そこは写真をやってい 1万枚の仙台の風景を集めることを目指し、2000年秋に6人の写真家たちでスタートした仙台コレクション。東日本大震災後には「街を記録する」というその活動に注目が集まりました。今回は、現メンバー8人のうち、4人のメンバーにお集まりいただき、創設から13年を経た現在の状況やこれまでの活動を振り返っていただきました。〈お話しいただいた方々〉伊藤トオルさん小滝 誠さん片倉 英一さん佐々木隆二さん「街を記録する」人々、仙台コレクションを語る特集・仙台コレクション 座談会

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