季刊まちりょくvol.12
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⇒P.10からはこのオペラを作り出す舞台ウラにせまります! このオペラでは、1613年に遣欧使節としてヨーロッパをめざし出帆した支倉六右衛門常長が、ローマ法王接見を果たし7年後に切きりしたん支丹禁制下の故郷に帰還するまでの史実を描いています。主な登場人物は常長、ルイス・ソテロ、徳川家康、伊達政宗、影の5名。そこに黙もくやく役と呼ばれるダンサー・俳優や「遠い帆」合唱団と児童合唱が加わり、仙台フィルの管弦楽にのせて物語が進みます。 子どもたちの数え歌からはじまり、遠い異国へ向けてひたすら航海を続ける日々の中、疑いや苦悩の心情を切々と歌う常長。さらに政宗や家康、ソテロなどそれぞれの野望がソリストの歌声により高らかに表現されます。そしてローマ法王との会見、洗礼を経て旅が終わりに近づくにつれ、歴史上の偉人や英雄としてではなく、一人の「人間」としての常長の姿が描かれます。登場人物紹介支倉六右衛門常長…伊達政宗の命により、慶長遣欧使節の副使として1613年秋に出帆。メキシコ、スペイン、イタリアを巡り、交易や宣教師の派遣などの交渉を各国で行った。はじめて大西洋を横断した日本人と言われている。スペインで洗礼を受けキリスト教に改宗した。ルイス・ソテロ…スペイン人のフランシスコ会宣教師。布教のため来日し、通訳として幕府の信任を得る。その後政宗と知り合い、慶長遣欧使節の正使として常長らとともに船出した。徳川家康…江戸幕府初代将軍。慶長遣欧使節の派遣を許可した。伊達政宗…仙台藩初代藩主。使節船のサン・ファン・バウティスタ号を建造し、使節団を派遣した。影…このオペラの語り部として創造された、唯一史実によらない役。登場人物は?どんなあらすじ?常長やルイス・ソテロら慶長遣欧使節の旅と、徳川家康、伊達政宗の思惑が絡み合う運命のドラマQA8【公演概要】 オペラ「遠い帆」2013年公演2013年12月7日(土)開演18:00(開場16:30) 12月8日(日)開演15:00(開場13:30)両日とも開演1時間前から約30分間、演出家ほかによるプレトークを実施全席指定 S席7,000円 A席6,000円 B席4,000円 学生席(25歳以下の学生対象)2,500円※未就学児入場不可日立システムズホール仙台(青年文化センター)イズミティ21、藤崎、三越、チケットぴあ(Pコード:208-830)ほかにてチケット好評発売中!

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