季刊まちりょくvol.11
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7 「アカペラ」(a cappella)はもともと無伴奏の教会音楽に由来する音楽様式のこと。現在では「アカペラ」と言えばおもに少人数グループによる無伴奏合唱のポピュラー音楽を指し、日本では「ゴスペラーズ」や「RAG FAIR」といったグループが知られています。大学のサークル活動でも盛んで、今回訪ねた東北大学のアカペラサークル「del mundo」は130人を超える大所帯。メンバーはそれぞれグループを組んで練習を重ね、大学祭のステージや年1回の定期演奏会で歌声を披露しています。アカペラグループは、メロディを歌う「リード」、それに「コーラス」と「ベース」、そして「ヴォイスパーカッション」の4~6人編成が一般的。楽器の伴奏が付かないぶん、パートそれぞれの役割が重要になってきます。とくに「ヴォイスパーカッション」の存在感は、テレビ番組の「ハモネプ」などで聴き知った方も多いのではないでしょうか。 「人が集まればすぐできる」「人の声なので楽器より直接的に耳に入ってくる」「耳にやさしい」「迫力ある表現も、繊細な表現もできる」と、アカペラの魅力について語るメンバーたち。一般的な合唱やバンドのヴォーカルとは一味違う、アカペラならではの声を合わせる楽しさ、そこから生まれる独特の音楽の世界があるようです。東北大学アカペラサークル del mundo(デル・ムンド)del mundoに所属するバンド「CHAPS」。男子学生6人が絶妙なハーモニーを奏でてくれました(声をお届けできないのが残念!)左からサークル代表の小野太詩さん(理学部2年)、岸沙央理さん(法学部3年)、佐々木翔さん(工学部3年)、赤坂真理絵さん(法学部3年)

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