季刊まちりょくvol.10
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7課題曲の中心は「協コンチェルト奏曲」。街のオーケストラ、仙台フィルとの共演も聴きどころ!仙台国際音楽コンクールのセミファイナルとファイナルでは、各部門とも「協奏曲」(コンチェルト)が課題曲となっています。協奏曲とは、オーケストラと独奏者のために書かれた作品のこと。単に独奏にオーケストラが伴奏するのではなく、独奏者とオーケストラがお互いの演奏を聴き合いながら音楽を作り上げていきます。そのため、出場者の技術のみならず、それぞれの個性が問われる題材であると言えるでしょう。仙台国際音楽コンクールにおいてオーケストラを務めるのが、仙台フィルハーモニー管弦楽団。通常のコンサートにはない緊張感が漂う舞台で、協奏曲を1日に何度も演奏するのは、正直容易なことではありません。しかし、志をもって世界から集まる出場者を力強くサポートする仙台フィルは、このコンクールに欠かせない存在です。客席の側にとっても、アンサンブルの美しさを楽しめる協奏曲をふんだんに味わうことができるチャンスはめったにありません。クラシック音楽ファンにはとびきり贅沢な時間ですし、そうでない方も生の音楽の魅力に出会う絶好の機会となるのではないでしょうか。第4回仙台国際音楽コンクール ヴァイオリン部門優勝クララ・ジュミ・カン(韓国/ドイツ)第4回仙台国際音楽コンクール ピアノ部門優勝 ヴァディム・ホロデンコ(ウクライナ)

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