28文化団体紹介◎「演劇をやってみない?」 「劇団ファットブルーム」の練習は、毎週月・水・金曜日の夜、仙台市宮城野区の「宮城県障害者福祉センター」の一室で行われています。この劇団が産声をあげたのは2004年のこと。当時、授産施設でアルバイトをしていた主宰の高橋宗義さんが、自身が演出する芝居の人手が足りなくなり、施設で働いていた斎藤正勝さんに「演劇をやってみない?」と声をかけたことがきっかけでした。その後、作業療法と出会った高橋さんは、リハビリテーションに「社会参加」の項目があることを知り、障がい者が健常者と対等な関係で社会に参加することを目指し、本格的に劇団の活動を始めました。 初公演は2008年、そして翌年には明治安田生命社会貢献プログラム「エイブルアート・オンステージ」※に参加し、好評を得ました。芝居の上演だけでなく、2011年からは児童館を会場に、子どもたちとの演劇制作ワークショップも展開しています。※障がいのある人を含む多様な人たちと創る舞台芸術の取り組み。◎演劇を通して人と出会う そのようなファットブルームの活動をサポートするのが、仙台の演劇人たちです。現在、総合アドバイザーとして劇団と関わる井いぶし伏銀太郎さん(Gin’s Bar主宰)は、障がいのある人がひとりの俳優として魅力的に舞台に立つために、既成の台本の台詞「ファットブルーム」とは、チョコレートの成分が溶け出して結晶になっていく現象のことを言います。その名を冠した、仙台市内を拠点に活動する「劇団ファットブルーム」は、障がい者と健常者が混じりあい、いっしょに楽しく演劇を作っていくことで社会に出ようという目的をもった劇団です。その活動の様子を取材しました。劇団ファットブルームともに、楽しく、演劇を作っていくわきあいあいとしていながらも真剣な練習風景。この日はオスカー・ワイルドの「幸せの王子」を練習。斎藤さんと小川さんが抜群の存在感を発揮していました。
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