季刊まちりょくvol.7
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26art reviewやんや 震災後、大小様々な形で、音楽によって支えあおうとする営みが行われてきた。家庭で、学校で、避難所や仮設住宅の集会所で、街頭で、徐々に復活したホールや公共の会場で、音楽は、乾いてしまった心を潤し、閉じ込められた深すぎる悲しみや喪失感をほんの少しずつ解放するきっかけを作って来た。そんな中、「東北復興大合唱祭」が川内萩ホールで催された。 この催しの最大の特徴は、東北6県の合唱連盟が力を合わせて開催した初めての事業であること、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島各県から計1000人以上が出演し、仙台フィルハーモニー管弦楽団の伴奏で、約800名の観客と共に、時間と空間と音楽を共有したことにある。 全国各地から寄せられた義援金、支援に対して、東北6県が手をつなぎ歌うことで応えよう、というのが企画の趣旨であり、それは見事に果たされたと言うべきだろう。なぜなら、この趣旨は、萩ホールでの2時間の本番だけではなく、企画の立ち上げから、各県での個別の練習期間を経て、出演者達が前日4月29日に初めて東北各地から仙台に集結し、共にリハーサルの時間を過ごし、交流し、本番当日を迎え、最後の全体合唱「大地讃頌」を歌い終え、鳴りやまぬ拍手の余韻が消えるまでを貫いていたからである。 出演者は250人~300人の4つのグループに分かれ、1ステージずつを歌う。前半、後半の全体合唱では会場も一体となった。書くのは簡単だが、実際にこれだけの人数が動き、たった一日の合同リハーサルで、音楽的内容まで高めて本番と言うのは、並大抵のことではない。前日のリハーサルや交流会のためには、宮城学院女子大学の施設が提供され、当日の本番のためには東北歌の力、合唱の力、つなぎあう力東北復興大合唱祭なかにし あかね(作曲家・宮城学院女子大学教授)

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