季刊まちりょくvol.6
90/108

592012/6/30(土)~2012/7/2(月)遊劇体遊劇体#52「あやかし ~三題」遊劇体 #52 『あやかし ~三題』 作:深津篤史(桃園会)・演出:キタモトマサヤ 一話 ある漁師の話 二話 リッケルト通り 三話 ぶらんこ ここは私のうちの居間である。私はこたつに入って庭を眺めている。古い型のカラーテレビ、床の間には1月の掛軸が斜めにぶら下がっている。柱時計の音が全壊した台所から聞こえる。今日は震災の当日の夜だ。死んだ筈の叔母が座っている。猫が庭先でこちらを見ている。ごめんよ。うちの人は皆お前が嫌いなんだ。(第一話) 震災の影を遺した海辺の街で私は神様と出会った。猫を連れた男は私にリッケルト通りへ行かないかと誘う。(第二話) 月明かりの下で私はぶらんこに乗っている。誰か私を押す者がいる。(第三話) 岸田戯曲賞作家・桃園会の深津篤史氏による書き下ろし新作。 【日時】 2012年6月30日(土)〜7月2日(月) (詳しい開演時間・付帯イベントなどにつきましては、決定次第ホームページにて発表いたします) 【出演】大熊ねこ/菊谷高広/坂本正巳/ こやまあい/村尾オサム/鶴丸絵梨/ 戸川綾子/松本S一/条あけみ(あみゅーず・とらいあんぐる) 【チケット発売日】2012年4月1日(日) 【料金】前売:\2,800/当日:\3,000/学生:\2,000(当日受付にて学生証をご提示ください) 【会場】せんだい演劇工房10-BOX別館 能-BOX 〒984-0015 仙台市若林区卸町2-15-6 イベント倉庫「ハトの家」隣り 【チケット取り扱い・お問い合わせ】 遊劇体ホームページ:http://www.geocities.jp/yu_gekitai/ 遊劇体事務所:(e-mail)yu_geki_tai@hotmail.com (制作直通)090-1907-6804 遊劇体:1983年12月、京都大学演劇部を母体に団体結成。 2002年、主宰キタモトマサヤが『闇光る』にて第1回仙台劇のまち戯曲賞大賞受賞。2006年には『闇光る』再演における台本と演出にて十三夜会賞奨励賞を受賞。 〈ドラマの本質〉を体現する俳優の身体と抽象化された劇空間で、やや聴覚に傾斜した〈エンゲキ〉を創る。仙台での公演は2003年『残酷の一夜』(せんだい演劇工房10-BOX)、2006年『闇光る』(市民活動シアター)に続き、3度目となる。 遊劇体#51『蘇りて歌はん』(2011年)より 撮影:竹崎博人

元のページ  ../index.html#90

このブックを見る