季刊まちりょくvol.6
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25ら描いていたという事がうなずける。 多くの描写については理解できたのだが、どうしてもわからない涙の訳が知りたいと思い、尋ねてみる。「なぜだかわからないのですが、赤い花を見た時に涙が出てしまいました。あの花は…」「作品を仕上げる際に、一番最後に震災で亡くなった多くの方々の為にそっと手向けるつもりで描いたものです。」 その言葉を聞いた時にこの作品が何を意味するのかを深く理解した。 震災はひとりひとりにそれぞれ違う形で心に刻まれたものがある。彼にとっての震災がどういうものだったのかをこの作品は映し出しているのだろうと思う。<展覧会情報>会期/2012年1月5日(木)~9日(月・祝)会場/せんだいメディアテーク1階オープンスクエア□関連企画「コラボレーションコンサート~追悼・復興への祈りを込めて~」1月9日(月・祝)14:00~14:30 出演:後藤優子(メゾ・ソプラノ)、菅野静香(伴奏・シンセサイザー)「加川広重水彩小品展」1月5日(木)~10日(火) 会場/ギャラリー杜間道

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